酒林のこだわり

Obsession1

酒林(さかばやし)
杉玉(すぎたま)

居酒屋さんの軒先などでご覧になられた方も多いのでは・・・。一般の方はなかなか酒蔵などへ出かける機会もないので,馴染みがないかもしれません。杉で造ったこのボール。実は「今年の新酒が出来ました」という酒蔵からのサインです。この緑の杉が日ごとに枯れてきて、だんだん茶色くなると、今度は「新酒が熟成しました」というサインに変わります。茶色い酒林は「今が飲み頃です」と言う酒通にはたまらないお知らせです。 そんな伝統を受け継ぐ酒林です。

水と米へのこだわり

Obsession2

酒蔵横にある自家水田にて、酒造好適米北錦を自ら栽培し原料米の品質にこだわりを持ち、山田錦の麹(こうじ)と櫛田川の伏流水を使い長期低温発酵させ、伝統技術を駆使して造り上げています。

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酒造好適米
とは?

酒造好適米とは・・・通常のの食用のお米よりは、ひとまわり大きく、価格は通常の米の約2倍します。現在、下の条件などを満たした約26種類の銘柄米が酒造好適米として栽培されています。

タンパク質が少ない

米の中のタンパク質が麹(こうじ)の中の酵素により、アミノ酸に分解されます。このアミノ酸が酒のうまみを深めてくれるのですが、多すぎると味が雑になり、よいお酒ができません。

食用米よりも大粒

お米はその外側により多くのタンパク質などの成分を含んでいます。うまい酒を造る為にはこのタンパク質を極力減らさなければなりません。その為、外側を削り落とし中心部だけを使います。(高精白)その為にも粒が大きいほうが良いのです

心白米

芯の部分が乳白色のお米。見た目で判る特色の一つです。麹菌を作る工程で、菌糸が米粒の中心へ入り込みやすい(はぜ込み)ため、良い麹が出来上がります。

酒造好適米の主な銘柄と

代表的な産地
銘 柄産 地
華吹雪青森
五百万石新潟
美山錦長野
若 水愛知
雄 町岡山
兵庫北錦兵庫
兵庫夢錦兵庫
山田錦兵庫
八反錦1号広島
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山田錦の

ルーツは
伊勢志摩?

現在、酒造好適米として全国的にも知られ、その揺るぎない王座の地位を守り続ける「山田錦」。大正12年兵庫県立農業試験場において「山田穂(やまだぼ)」を母、「短稈渡船(たんかんわたりぶね)」を父として人工交配を行い、昭和11年に山田錦として、奨励品種に指定され、以来酒米のエースとして、現在に至ります。(「山田錦」の発祥地 代表的生産地のひとつ産地としてと兵庫・美嚢郡吉川町は有名です)
 この山田錦の母 山田穂の発祥地には幾つかの説があるといわれてますが、その一つがここ伊勢志摩なのです。その当時、全国的にお伊勢参りが盛んなころ、各地方からたくさんの人々が伊勢神宮を目指し伊勢の地を訪れました。人の交流にとどまらず、文化や知識の交流も盛んに行われました。そんな中で、兵庫・美嚢郡吉川町の田中新三郎氏がお伊勢参りにこの地を訪れたとき、これは!?と思う酒米を発見。この穂を持ちかいり栽培したところ、酒造家からも好評を得る酒米ができたことから、豊受大神(とようけのおおみかみ)を祭る伊勢神宮外宮さん・伊勢山田の地にちなんで「山田穂」と名付けたという説が伝えられています。